« 陸軍省軍務局(朝日ソノラマ)保阪正康 | トップページ | ウォーカーのスーツケース缶 250g »

2015年3月 1日 (日)

映画「レッドブル」(ユニバーサル)

レッドブル。原題はRedHeat。主演はアーノルド・シュワルツネッガー。1988年製作。ソビエト・ユニオンが完全に解体したのが、1991年。1985年のゴルバチョフの就任後の、ペレストロイカにより、米ソの雪解けがこの映画が作られたきっかけになったのだろう。002ソ連中枢のクレムリン宮殿が冒頭のシーンで使われているが、冷戦時代では考えられなかった快挙だろう。秘密主義の共産主義国家の警察官であるアーノルドと自由と堕落のアメリカのブルカラーの警察官との友情物語が、ゆったりとしたテンポで紡がれてゆく。ダーティ・ハリーのような派手な銃撃戦(ちょっとはあるよ)もないし、アッと言わせるどんでん返しもない。だが、最後の二人の会話には笑えるし、泣かせる。随所にターミネーターで見たような演出があるが、ターミネーターは1985年製作だから、当たり前か?

音声は日本語吹き替えがモノラルで、英語は5.1サラウンド。最初、日本語で聞いていたが、さすがにモノラルはつらいので、途中から英語で日本語字幕にした。003ただ、サラウンドといっても包囲感はあまりなくて、普通のステレオのように聞こえた。古い映画だし、予算もなかったようだから仕方がない。映像は明るい場面ではクッキリとした質感があるが、暗い場面ではざらつき感があり、解像度もいまいち。

内容はネタバレになるので立ち入らないが、ひと言。容疑者の尋問の場面で、人権問題が出てきて、ソ連的な解決方法とアメリカとのそれとの対比が面白い。ソ連は直球のみ(つまり、暴力のみ)だが、アメリカの方は一見人権を尊重しているようだが、巧妙に法律をかいくぐろうとする。004この巧妙さがプロパガンダでは強みになる。だから、ソ連はインテリジェンス戦で負けたのだろう。この当時は二つの超大国が歩み寄り平和が続きそうだったが、2015年の現在、再び冷戦の妖怪が闊歩し始めた。おまけに中国の動きも不気味だし、厳しい世界になりそうだ。

 映像:★★★☆

 音声:★★★

 SF度:☆

 アクション度:★★

 ドラマ度:★★★★

 女優度:★★

 エロス度:☆

 総合評価:★★★

« 陸軍省軍務局(朝日ソノラマ)保阪正康 | トップページ | ウォーカーのスーツケース缶 250g »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 映画「レッドブル」(ユニバーサル):

« 陸軍省軍務局(朝日ソノラマ)保阪正康 | トップページ | ウォーカーのスーツケース缶 250g »

カテゴリー

イリシオンのゲームとSF映画の旅

Amazon Widget S

無料ブログはココログ

モーションウィジェット

  • モーションウィジェット